【作家募集】ボーイズラブ100人展

2020/02/21 by

◆企画者からのメッセージ
「ボーイズラブ」はもはやマニアックでニッチなものではなく、休日のカフェで語らう友人との話題に登るほど、日常的なものになったのではないかと思います。

今回、そんな「ボーイズラブ」をテーマに絵を描き「ボーイズ・ラブ・展」にご参加くださるアーティストを100名募集いたします。

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いつの間にか、「何が好きか」を語るよりも、「何が嫌いか」を語る方が簡単な世の中になってしまいました。

ひとつのスキャンダルに塗りつぶされた、数え切れないほどのチャレンジングなニュース。
私たちは、社会をよりよくしようとする人々の声に耳をすますよりも、失敗してしまった人にあたる好奇の視線を追いかけることに慣れすぎてしまったのかもしれません。

匿名で同じ批判を繰り返す人々の先にある無限の空虚、それを埋めるものが他にないことも、どこか物悲しさを感じます。

何かを愛し、自身の立場を明らかにすることは、愛する対象から傷つけられる可能性も含んだ未来を選択するということ。
では、その対象のみならず、社会、世界のあらゆる事物からも傷つけられる可能性を含んだ未来が現れた時、私たちはそれをつかみ取ることができるでしょうか?

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性欲、物欲、出世欲。

あまりポジティブなイメージで語られないことが多い欲望たちではありますが、もとをただせば1種の動物である私たちが現代社会で生きていく上で、こういった根源的な欲を行動原理に設定する人がいることもよくわかります。

欲は抑えるものではなく、コントロールできればそれに飲み込まれずにすみます。
同じように、感情も押し殺すことなく、自身の人生の方向性を決める一つの方位磁針として客観的に見れるぐらいがちょうどよさそうだと私は思います。

迫り来る大波を避けようとすれば船は転覆するが、逆に思い切って正面突破した方が転覆せずにすむ(かもしれない)のと同じ話かもしれません。

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ある時、それまで何人かの女性と付き合ってきた経験のある男性と会う機会がありました。

最後に会った時、彼女と別れたと聞いていた彼が右手薬指に指輪を身につけていたので「彼女ができたの、よかったね!」と声をかけたら、「彼女じゃなくて、彼氏ができた」といいます。

その理由を聞くと「彼に対する抑え切れない好奇心」があったとのこと。

現在、私たちが、社会を、世界を敵に回してでも守らなければならない欲は「好奇心」という名を持っているのかもしれません。

これはもしかすると、現在を生きる人々の中から少しずつ抜け落ちてしまっている、「生きたい」と願う欲望そのものなのかもしれない、とも思います。

子どもの頃にはいつも身につけていた、はじめて出会った知らない何かに対して湧き上がる、なんともワクワクした心地。

今は、自身の知らないこと、異なる考え方に対しておこる不安や揺さぶり、など。

全ての事物をいっかいの人生で大切にすることはとても大変なことです。
あらゆる無意識の言動が差別につながり、問題化する現代においては特にそうでしょう。

そんな現代社会なので、自身の中に生まれる新たな感覚に対して「好奇心」を持つものは、持たない者からすると問題の種になるように見える、大変に危険な存在なのだと思います。

ですが、例え自身の親や、恋人や、友人や、兄弟や、同僚や、後輩や、ご近所さんや、お客さんや、先生など、人生で関わる人すべてがあなたの「好奇心」に対して敵対心を向けてきたとしても、どうかそれを大切に守り、育んで欲しいと私は強く思います。

いつかの未来、その好奇心に支えられ、紡ぎ出される言葉たちはきっと、あなただけでなく、あなたを中心とした人々に暖かな光をあてることになると私は信じているし、そう願っています。

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私は昔、留学資金を貯めるため、知人の紹介で新宿・歌舞伎町の女装バーで働いていたことがあります。

そこで会った、会社の中間管理職にして、父親でもある男性。
会社でも家でもこんな姿は見せられないからと、バーに来るときだけ、いくつかの指の爪にマニキュアを綺麗に塗り照れ臭そうにご来店くださっていました。

外国では、同性愛やトランスジェンダーに対する意識の高まり、あるいはそういった人々による闘争の成果が少しずつ出てきているように感じます。

日本でも、少しずつ同性愛者に対する理解は広まりつつあるものの、国全体としての方針が変わることはまだ先のような印象を私は持ちます

そのような状況下において、日本には「ボーイズラブ」という確固としたコンテンツが存在していることは、周知の通りです。

時にゆるやかに、時に深刻に、同性同士で愛を育むことの楽しさや困難さが、様々な物語を通じて表現されています。

ですがその物語すべてにおいて「好き」を絶対に諦めなかった人物たちが描かれています。

男同士だから
家族に変な目で見られるから
友人から軽蔑されるかもしれないから
社会的にまだ認められていないから

そんな「諦める理由」、諦めても仕方ないよね、と味方をいざという時に消してしまうための言葉たちが、ボーイズラブの登場人物たちを襲います。

それでも、彼らは諦めません。好き、相手のことをもっと知りたいという「好奇心」、それだけで数多の「諦める理由」を突破し、自身の望む未来を手にするため行動を起こします。

このマインドは、もしかすると現在を生きる全ての人々が手に入れるべき最強の武器なのかもしれない、と私は思います。

自分の「好き」を絶対に諦めないための最強の武器「好奇心」。

今回の「ボーイズラブ展」では、そんな強靭な好奇心が中核を成す、日本の「ボーイズラブ」をテーマに、100名のアーティストの皆様に絵を描いていただきたいと思います。

その絵をお客様方に観ていただき、またコレクションしていただくことで、社会生活を営む中で深く眠らせてしまった個々人の「好奇心」が目を覚ます。そして、どんな小さなことであっても、それぞれの人生で諦めたくないことを諦めない、という選択肢が日常の最中に立ち上がってくるなら、企画をした身としても、現在の日本で生きる一人としても、とても嬉しく思います。

作品は具象、抽象、その他の技法も歓迎いたします。版権ものなどの二次創作を除き「キスしないと出られない部屋」「オメガバース」「擬人化」などの世界観をベースにした作品も喜んでお受け入れいたします。詳しくは下記募集要項をご確認の上、ぜひご応募ください。

皆様の作品を目にすることを、楽しみにお待ち申し上げます。

ピカレスク松岡詩美

▷企画者・ピカレスクオーナー松岡詩美ついて知りたい方はこちら
▷ピカレスクの雰囲気を知りたい方はこちら:Facebook / Twitter / Instagram

◆「ボーイズ・ラブ・展」開催概要

会場: 東京都渋谷区代々木4-54−7 Picaresque Gallery(ピカレスク・ギャラリー)
会期:2020年6月5日(金)~ 6月28日(日)11:00 – 18:00 ※木金土日祝日のみ開催
企画:Picaresque Gallery
担当:Picaresque 松岡

本企画は、男性同士の同性愛に焦点を当てた短歌と写真の企画展「叛亂の豫感(はんらんのよかん)」との同時開催となります。詳細は下記リンクよりご高覧いただけます。
https://picaresquejpn.com/boys-love-andepandan-2020/

◆募集要項

・作品点数
1〜3点

・サイズ
ポストカードサイズ(100 × 148 ㎜)

・作品形態
作品の技法や素材は自由としますが、原画(ポストカードなどの印刷物でない)などの1点ものでお願いします。版画や写真の場合は、エディションをお付けください。なお、作品はコラージュや模写などを含む、第三者の著作権、肖像権を侵害しないものでお願いします。第三者の創造物を作品に使用する場合、必ず作家様ご自身で使用権などを取得した上でご出品ください。参加ご希望の方でご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

・素材
ポストカードサイズの縦構図、平面作品(半立体も可)
※作品の厚さは3㎜まで可能です

・出品料
無料

・募集人数
100名

・募集期間
2019年8月1日- 2020年3月31日 ※募集人員に達した時点で募集終了

・価格
販売希望価格(税抜)は3,000円以上で、アーティストサイドでご設定ください。

・売上配分
60 : 40 = アーティスト : 運営
(振込手数料はアーティスト負担 ※振込先が新生銀行口座の場合、振込手数料負担は生じません)

・販売対応
売約作品は原則その場でお客様にお渡し致します。

・展示方法
作品を白縁の額に入れギャラリー内の壁に碁盤の目上に陳列します。

参考イメージ:過去にピカレスクで開催した初恋118人展の展示風景

◆応募後のスケジュール

・参加確定
2020年3月31日迄
(お申し込みいただいた順に、参加確定の是非を3月31
迄に都度お伝えいたします)

・DM宣材締め切り
2020年4月5日
DM掲載用の作品(作品現物、もしくは作品画像データ)1〜3点をお送りください。

・作品搬入
2020年5月28日〜31日の間
展示作品をPicaresqueまでご納品ください。
作品の輸送費用はアーティストサイドにてご負担頂きますようお願い致します。

〈作品搬入先〉
東京都渋谷区代々木4丁目54−7 Picaresque Gallery 松岡宛
⚠︎ 木金土日祝11:00〜18:00に到着するようご発送ください。

◆応募方法
応募はメールで受け付けさせて頂きます。
SNSのDM等ではお受け出来かねますのでご注意ください。
メールは以下のフォーマットに則り作成の上お申し込みください。

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〈メールフォーマット〉
担当:Picaresque 松岡
宛先:picaresquepr*gmail.com ※*を@にお差し替えください
件名:【応募】企画展「BL展」出品希望

本文:
1:氏名(本名)

2:作家名

3:連絡希望メールアドレス / 電話番号(緊急用、基本はメールでのやり取りをお願いします)

4:過去参加された展示を3つご提示ください(サイトはSNSの情報でも構いません)。
-展示名
-展示情報が掲載されているサイト(無い場合は記載不要)

5: 補足情報(無い場合は記載不要)
-作家ホームページ
-作家SNSアカウント

6:添付
過去作3点の画像を添付してください。
尚、過去作品はボーイズラブと関係ない作品でも問題ございません。
ご応募頂いた作品画像につきましては今回の審査のみに利用し転用は致しません。
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皆さまからのご応募を、心より楽しみにお待ち申し上げます!

▽参考:みなさまの作品をお入れする白額

▽白額は、木枠とガラス2枚で構成されています。

皆さまからの作品は、Picaresqueで用意した額に額装させていただきます。
額装は、厚さ約1㎜のガラス2枚で作品を挟み、
上から白枠の中にスライドさせる仕様となっております。

額の上面には作品とガラスを固定するための金具が付いており、
金具を縦にすることで固定される仕組みです。

こちらの額に入れられる作品の厚さは最大3㎜です。
これは、2枚のガラスで作品を挟まなかった場合に額装が可能となる作品の厚さです。

▽ガラス2枚ナシの場合:3mmまでの厚さの作品が額装可能
※作品が外気に触れる状態での展示となりますので、ご注意ください

▽ガラス1枚の場合:2.5mmまでの厚さの作品が額装可能

▽ガラス2枚(通常額装)の場合:1.5mmまでの厚さの作品が額装可能

額のみの様子はこのようになっております。

実際の展示では、ダルマピンを用いて壁掛け展示をいたします。

▽展示イメージ図