MIRROR展【2023年2月開催】



◆展示概要

MIRROR展は、3名のアーティストが「鏡合わせの生き物」をテーマに制作した立体作品を出展する企画展です。

本展の作品は、店頭、オンライン両方にて全てご鑑賞、ご購入いただけます。

皆様のご高覧を、心より楽しみにお待ち申し上げます。

◆会場
Picaresque Art Gallery
住所 東京都渋谷区代々木4-54-7(Google Map

◆会期
店頭 2023年2月4日(土) – 2月26日(日)
オンライン 2023年2月12日(日)20:00 – 2月26日(日)18:00

・店頭営業日時
平日水 – 金 11:00 – 16:00
土日祝 13:00 – 18:00

・作品一覧ページ
出展作品一覧ページ(全作品 通販可能)


【参加アーティスト(五十音順・敬称略)】

▼Count blue

Twitter https://twitter.com/torigoyajirou

▼小口淳子

Twitter https://twitter.com/junko_nekomen

▼haruhi

Twitter https://twitter.com/haruhi_dolls


◆企画者の言葉

「私は二酸化炭素です」
そう紙に書きながら
「私はドのシャープです」と
こちらを見つめ口を開くウサギ。

そのままウサギに飲み込まれた先の世界で
「わたし」の心音と全く同じテンポが聞こえてきた時
「わたし」は自分自身が怒れるウサギの心臓であったと
理解するかもしれない。

人が他者の知性を図る際に頼るのは
視覚情報の処理能力であることが多い。

聴覚、嗅覚、触覚。
目以外の器官から得られる情報の処理に長けた生き物の知性の本質を、
人は視覚だけでどこまで把握できるだろう。

右目で左の眼球が見えず
左目で右の眼球も見えないように。

「わたし」はウサギに認識された時点から
存在していない存在を認識することが出来ない存在であらねばならない
という至上命題に従い続けない限り、ウサギに丸呑みされる運命が避けられないのかもしれない。

だが「わたし」であり続けることと
「ウサギの心臓」に成ること、
その良し悪しの全体像を「わたし」の現行の知性では、
ジャッジすることは出来ないだろう。

鏡像の世界で生きる「わたし」が、
鏡を背に走り出しこの星を一周したら。

たとえその間に「わたし」の両目がつぶれてしまっても
鏡の前に立つウサギの背中に迷うことなく飛び込めるだろうか。

「わたし」の知性の外側にある世界に
自己を接続し内部破壊を引き受け続けること。

その先にある未来を現在の知性が図ることは決してできず
けれどその先にある選択肢は必ず最上の「何か」であると確信を持ち続けること。

既存の知性と未知のそれの間で揺れる生命、
それらを同時に内在する存在の不確かさから
美を直感的に見出すような感覚、
そういったものがMIRROR展を通じて育めれば幸いです。

ぜひご高覧下さい。


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