【2020年6-7月開催】ボーイズラブ「ライブ」展

◆展示概要
ボーイズラブ「ライブ」展
ボーイズラブをテーマに描かれたハガキサイズの原画作品を、オンライン上で一堂に展示販売いたします。また会期中、作品をご案内するライブ配信を、ピカレスク店長、また展示参加アーティストの皆様と連携し行って参ります。新しい日常の中で展開されるグループ展、ボーイズラブを通じて表現される様々な「好奇心」の物語を、オンラインよりお楽しみいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。 ピカレスク店長・松岡詩美

会期 2020年6月4日(木) – 7月26日(日)
*購入申し込み受付は6月5日(金)20:00〜7月26日(日)24:00を予定

会場 本展はオンラインでの開催となります。
ピカレスクの各種SNS(FacebookInstagramYouTube)からの配信をご視聴ください。

◆参加アーティスト(五十音順・敬称略)
青屋 / asamiru / あす / あやねえ / 淡嶋えふ / Yifan / いさむ / 石川そら / イツカぬくもり / Weihan Li  / 丑山 雨 / うだ / ウタノきゆ / うみぼうず! / 江久井 / 桜咲輝 前 / オカユウリ / 垣崎にま / Capucine / 河原奈苗 / 川村千紘 / きらり / 長月 / 草野 水樹 / 9児 / くらげ / クロマルカオリ / / 粉蜜柑 / こふで / / さかいめかなえ / 櫻井 美里 / 紗嶋 / 佐和田 / 3gの心臓 / shikA / 篠 ヒロフミ / 白谷愛理沙Sedeto / 高杉桂 / ちあき / つきのこ / 凪乃 / 奈倉珠生 / ナコ / なたろう / / 成瀬 リョウNEO ZONE /HANAMI / harunon / 楸きら / ひの / / ぷちごろー / FUM / marie / まるごと / 三日月ランプ / Miyabi / MIWAEL / むー / モモ・ブラック / 山本紀 / YUU / ゆえ / ユルシコウ / 良基ななみ / 夜中むに / わたなべ萌

◆出展作品一覧(全作品 通販可能)
https://picaresquejpn.com/boyslove-live-ten-2020-all-works/

◆配信一覧(今後の予定とアーカイブ)
https://picaresquejpn.com/boyslove-live-ten-2020-all-streaming/

また、本企画は、男性同士の同性愛に焦点を当てた短歌と写真の企画展「叛亂の豫感(はんらんのよかん)」との同時開催となります。ぜひ合わせてお楽しみください!

◆企画者・ピカレスクオーナー松岡の言葉

「ボーイズラブ」はもはやマニアックでニッチなものではなく、休日のカフェで語らう友人との話題に登るほど、日常的なものになったのではないかと思います。

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いつの間にか、「何が好きか」を語るよりも、「何が嫌いか」を語る方が簡単な世の中になってしまいました。

ひとつのスキャンダルに塗りつぶされた、数え切れないほどのチャレンジングなニュース。
私たちは、社会をよりよくしようとする人々の声に耳をすますよりも、失敗してしまった人にあたる好奇の視線を追いかけることに慣れすぎてしまったのかもしれません。

匿名で同じ批判を繰り返す人々の先にある無限の空虚、それを埋めるものが他にないことも、どこか物悲しさを感じます。

何かを愛し、自身の立場を明らかにすることは、愛する対象から傷つけられる可能性も含んだ未来を選択するということ。
では、その対象のみならず、社会、世界のあらゆる事物からも傷つけられる可能性を含んだ未来が現れた時、私たちはそれをつかみ取ることができるでしょうか?

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性欲、物欲、出世欲。

あまりポジティブなイメージで語られないことが多い欲望たちではありますが、もとをただせば1種の動物である私たちが現代社会で生きていく上で、こういった根源的な欲を行動原理に設定する人がいることもよくわかります。

欲は抑えるものではなく、コントロールできればそれに飲み込まれずにすみます。
同じように、感情も押し殺すことなく、自身の人生の方向性を決める一つの方位磁針として客観的に見れるぐらいがちょうどよさそうだと私は思います。

迫り来る大波を避けようとすれば船は転覆するが、逆に思い切って正面突破した方が転覆せずにすむ(かもしれない)のと同じ話かもしれません。

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ある時、それまで何人かの女性と付き合ってきた経験のある男性と会う機会がありました。

最後に会った時、彼女と別れたと聞いていた彼が右手薬指に指輪を身につけていたので「彼女ができたの、よかったね!」と声をかけたら、「彼女じゃなくて、彼氏ができた」といいます。

その理由を聞くと「彼に対する抑え切れない好奇心」があったとのこと。

現在、私たちが、社会を、世界を敵に回してでも守らなければならない欲は「好奇心」という名を持っているのかもしれません。

これはもしかすると、現在を生きる人々の中から少しずつ抜け落ちてしまっている、「生きたい」と願う欲望そのものなのかもしれない、とも思います。

子どもの頃にはいつも身につけていた、はじめて出会った知らない何かに対して湧き上がる、なんともワクワクした心地。

今は、自身の知らないこと、異なる考え方に対しておこる不安や揺さぶり、など。

全ての事物をいっかいの人生で大切にすることはとても大変なことです。
あらゆる無意識の言動が差別につながり、問題化する現代においては特にそうでしょう。

そんな現代社会なので、自身の中に生まれる新たな感覚に対して「好奇心」を持つものは、持たない者からすると問題の種になるように見える、大変に危険な存在なのだと思います。

ですが、例え自身の親や、恋人や、友人や、兄弟や、同僚や、後輩や、ご近所さんや、お客さんや、先生など、人生で関わる人すべてがあなたの「好奇心」に対して敵対心を向けてきたとしても、どうかそれを大切に守り、育んで欲しいと私は強く思います。

いつかの未来、その好奇心に支えられ、紡ぎ出される言葉たちはきっと、あなただけでなく、あなたを中心とした人々に暖かな光をあてることになると私は信じているし、そう願っています。

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私は昔、留学資金を貯めるため、知人の紹介で新宿・歌舞伎町の女装バーで働いていたことがあります。

そこで会った、会社の中間管理職にして、父親でもある男性。
会社でも家でもこんな姿は見せられないからと、バーに来るときだけ、いくつかの指の爪にマニキュアを綺麗に塗り照れ臭そうにご来店くださっていました。

外国では、同性愛やトランスジェンダーに対する意識の高まり、あるいはそういった人々による闘争の成果が少しずつ出てきているように感じます。

日本でも、少しずつ同性愛者に対する理解は広まりつつあるものの、国全体としての方針が変わることはまだ先のような印象を私は持ちます

そのような状況下において、日本には「ボーイズラブ」という確固としたコンテンツが存在していることは、周知の通りです。

時にゆるやかに、時に深刻に、同性同士で愛を育むことの楽しさや困難さが、様々な物語を通じて表現されています。

ですがその物語すべてにおいて「好き」を絶対に諦めなかった人物たちが描かれています。

男同士だから
家族に変な目で見られるから
友人から軽蔑されるかもしれないから
社会的にまだ認められていないから

そんな「諦める理由」、諦めても仕方ないよね、と味方をいざという時に消してしまうための言葉たちが、ボーイズラブの登場人物たちを襲います。

それでも、彼らは諦めません。好き、相手のことをもっと知りたいという「好奇心」、それだけで数多の「諦める理由」を突破し、自身の望む未来を手にするため行動を起こします。

このマインドは、もしかすると現在を生きる全ての人々が手に入れるべき最強の武器なのかもしれない、と私は思います。

自分の「好き」を絶対に諦めないための最強の武器「好奇心」。

今回の「ボーイズラブ展」では、そんな強靭な好奇心が中核を成す、日本の「ボーイズラブ」をテーマに、100名のアーティストの皆様に絵を描いていただきたいと思います。

その絵をお客様方に観ていただき、またコレクションしていただくことで、社会生活を営む中で深く眠らせてしまった個々人の「好奇心」が目を覚ます。そして、どんな小さなことであっても、それぞれの人生で諦めたくないことを諦めない、という選択肢が日常の最中に立ち上がってくるなら、企画をした身としても、現在の日本で生きる一人としても、とても嬉しく思います。

作品は具象、抽象、その他の技法も歓迎いたします。版権ものなどの二次創作を除き「キスしないと出られない部屋」「オメガバース」「擬人化」などの世界観をベースにした作品も喜んでお受け入れいたします。詳しくは下記募集要項をご確認の上、ぜひご応募ください。

皆様の作品を目にすることを、楽しみにお待ち申し上げます。

ピカレスク松岡詩美