【通販ページ】はんたゆう ちいさな作品展
◆ページ概要
「はんたゆう ちいさな作品展」出展作品を本ページでご紹介いたします。
遠方の方や会場に足をお運びになれない方も、ぜひお楽しみいただけますと幸いです。
◆購入申し込み受付期間
2026年6月10日(水) – 6月21日(日)
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おじいさんの時計
税込価格|14,300JPY
サイズ|H11 x W9 x D3.7 cm
素材|木の粘土、アクリル絵の具
❮ 作家の言葉 ❯
おじいさんの時計 作 はんたゆう
おじいさんが遺した古い古い時計の中には、小さな住人たちがいる。
赤い服のピーノは、いつもどこか悲しげな顔。自分がここにいる理由も、おじいさんのことも、はっきりと思い出せないからだ。
そんなピーノの隣には、やさしいネズミがいて、毎日同じように声をかける。
「だいじょうぶ。ここにいるよ」
ネズミは理由なんて知らないけれど、そばにいることを選び続けている。
3匹の犬たちがその様子を静かに見守っている。
彼らは知っている。
同じ場所で、同じ顔を見て寄り添うことは、壊れやすくもあり、でも確かな“幸せ”なのだと。
時計は止まったままだけれど、彼らの時間だけは、ゆっくりと流れている。
ある日、外から差し込んだ光が、いつもより少しだけ強く時計の中を照らした。
その瞬間、男の子はふと、思い出した。
自分がここに来た日のこと。
おじいさんの大きな手。
そして、「ひとりじゃないよ」と言ってくれた、あのやさしい声。
男の子は少しだけ笑顔になった。
それを見たネズミは、いつものように何も聞かず、ただ隣でうなずいた。
犬たちは顔を見合わせて、静かにしっぽを揺らす。
時計は相変わらず動かない。
それでもみんな、確かに何かが進んだ気がした。
小さな世界の中で、今日もまた、やさしい一日が始まる。
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ピーターパンダの日常
売約済み
サイズ|H16 x W7 x D5 cm
素材|木の粘土、アクリル絵の具
❮ 作家の言葉 ❯
ピーターパンダの日常 作 はんたゆう
パパぱんだには、誰にも言えない秘密の夢がありました。
それは、いつの日か憧れのピーターパンのように夜空を自由に飛び回ること。
パパぱんだは手作りの緑の服と、赤い羽根がついた帽子をこっそり準備しました。今日こそは空を飛ぶ練習をしようと意気込みますが、そう簡単にはいきません。
子供たちが起きないようにパパぱんだがそーっと立ち上がると、足元からは甘えん坊の子パンダたちが次々に目を覚まします。
パパの腕にぎゅっとしがみつく子、パパの頭の上にひょいと乗る子、パパの足元でゴロゴロとじゃれつく子。
「パパ、どこいくの?」「いっしょにあそぼうよ!」
子パンダたちが重たくて、パパはジャンプすることさえできません。
空を見上げてため息をつくパパぱんだでしたが、自分を見つめる子パンダたちの瞳が星のようにキラキラしていることに気づきます。
パパぱんだは、空を飛ぶのをちょっとだけお休みすることにしました。
「よし、今日はパパが空飛ぶじゅうたんになってあげよう!」
パパぱんだが、子パンダたちを背中に乗せてお部屋を走り回ると、みんなは大はしゃぎ。
今日も空飛ぶ練習はできなかったけれど、おうちの中にはピーターパンのネバーランドよりも楽しくて、あたたかな笑い声が響きわたるのでした。 おしまい
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カピバラとヒツジの笛
税込価格|14,300JPY
サイズ|H13.2 x W7.8 x D6.5 cm
素材|木の粘土、アクリル絵の具、木材
❮ 作家の言葉 ❯
カピバラとヒツジの笛 作 はんたゆう
村はずれの小さな工房に、有名なカピバラの笛職人がいました。
カピバラが作る笛は、吹く人の「心」を音に変えると言われています。
そこへ一匹のヒツジがやってきて、カピバラに笛をくださいと頼みます。
するとカピバラは、ヒツジに一本の笛を手渡しました。
「これが君の笛だ。いい音が出るまで、自分を信じて吹いてごらん」
それからヒツジは、毎日欠かさず緑の丘へ通い練習を始めました。
雨の日も風の日も、お花たちの前で必死に笛を吹き続けました。
カピバラは工房の窓からその姿をずっと見守っていました。
少しずつ少しずつ音が澄んでいくのを、カピバラは誰よりも喜んでいたのです。
ヒツジもまた、カピバラがいつも見ていてくれるのを知っていたのです。
さわやかな風が吹く朝。ヒツジはカピバラの工房を訪れました。
「カピバラさん、今日の夕暮れ、丘の上で僕の笛を聴いてくれませんか」
カピバラはお気に入りの赤い帽子を深くかぶり直し、ゆっくりうなずきました。
夕暮れにカピバラが到着すると、ヒツジは姿勢をよくして笛を構えました。
流れてきたのは、今までの苦労や見守ってくれたカピバラへの感謝が詰まった、
涙が出るほど美しい音色でした。
さわやかな風に乗って、村の隅々へと広がっていきます。
カピバラは目を細め、隣で静かに聴いてから。
「いい音だ。君の心そのものだね」と微笑みます。
二人の間には、言葉以上の絆が生まれていました。
おしまい
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ぼくらも一緒に待っている
売約済み
サイズ|H14.5 x W8.4 x D6.5 cm
素材|木の粘土、アクリル絵の具 木材
❮ 作家の言葉 ❯
ぼくらも一緒に待っている 作 はんたゆう
小さな野原のはしっこに、赤いポストがありました。
その下には、ねずみのルルが毎日立っています。
ルルは、遠い町へ行ったおかあさんからの手紙をずっと待っているのです。
「きっとお手紙を書くからね」
そう言って別れた日から、もう何度も季節が変わっていました。
ねこのビーはいつもルルのとなりにいて
さみしそうな日には、そっと肩をくっつけて座っていました。
ウミネコのトビーは郵便屋さんがくるのを知らせる役目です。
夏が過ぎ、秋が来て、冬が来て、ある雪の日にルルは言いました。
「……もう、おかあさんは、ぼくのこと忘れちゃったのかな」
ビーは静かに首を振ります。
ルルが毎日、どんな気持ちで赤いポストを見上げていたのか。
考えるたび、胸がぎゅっと痛くなりました。
次の日の朝 ポストには一通の手紙が入っていました。
『ルルへ
きみが毎日ここで待っていることを、 ぼくたちは知っています。
泣きそうな日も、さみしい日も、 君がここに立っていたことを知っています。
だから伝えたかった。きみは、ひとりじゃないよ。』
ルルは顔を上げました。
ビーは照れくさそうにそっぽを向いています。
ウミネコは、空を見ながら羽をぱたぱたさせています。
ルルの目から、ぽろぽろ涙がこぼれました。
次の日からルルは、2人に会うために笑顔でポストへ通うようになりました。 おしまい
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ヒミツノート
税込価格|14,300JPY
サイズ|H14.2 x W6.4 x D6 cm
素材|木の粘土、アクリル絵の具
❮ 作家の言葉 ❯
『ヒミツノート』 作 はんたゆう
ねこの子には、だれにも言えないヒミツがありました。
それは、小さな青い「ヒミツノート」。
中には、
「クッキー代 ひみつ貯金 12まい」
「きょう、ねずみくんのくしゃみが変だった」
「世界一かっこいい歌の歌詞」
「大長編ぼうけん小説 第一話」など、
思いついたことがなんでも書いてあります。
もちろん、ぜったいに見られたくありません。
そこでねこの子は考えました。
「だれも来られない場所で書けばいいんだ!」
毎日せっせと本を積み上げ、 ぐらぐらの“ひみつタワー”を完成させます。
そしててっぺんで、カリカリカリカリ……。
ところが下では、
ねずみが「また高くなってる…」と心配し、
子犬は落ちてきた本をせっせと片付けています。
ある日、風でノートのページが
ぱらぱらぱら〜っ!と町じゅうに飛んでしまいました!
歌の歌詞を読んだ鳥たちは大合唱。
悪口のページを読んだぶたさんは大笑い。
小説の続きはまだかと、みんな大騒ぎ。
ねこの子は真っ赤になって逃げ回ります。
けれど、みんなが言いました。
「おもしろいね!」
「つづき、書いてよ!」
「ほかには無いの!」
ねこの子は、ちょっとだけ考えて――
次の日、 大きな看板を出しました。
『ヒミツノート朗読会 本日開催』
“ほんとうに見られたくないことは、新しいヒミツノートに書いてあるんだ。
おしまい
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ちくちくやさん
売約済み
サイズ|H9.1 x W9 x D6.4 cm
素材|木の粘土、アクリル絵の具
❮ 作家の言葉 ❯
『ちくちくやさん』 作 はんたゆう
小さな町のはずれに、ねこの男の子と女の子が暮らしていました。
ふたりは裁縫が得意で、古くなったぬいぐるみや、ほころんだ服を直してあげる「ちくちくやさん」を開いています。
男の子は細かい刺繍が上手で
女の子は、色を合わせてかわいい服を作るのが得意でした。
ある雨の日、うさぎのぬいぐるみを抱えた小さな子が、お店にやってきます。
うさぎは長いあいだ大切にされていたせいで、耳もほつれ、ボタンの目も取れかけていました。
「なおせますか……?」
ふたりは顔を見合わせて、にっこり。
糸を選び、布を合わせ、ちくちく、ちくちく。
でも、ただ直すだけではありません。
ぬいぐるみがこれからも“さみしくならないように”、胸の内側に小さなハートの布をそっと縫いこんだのです。
できあがったうさぎは、前より少しだけあたたかそうです。
女の子はとてもうれしそうにうさぎを抱きしめました。
その日から町では、
「なおしてほしいものがあるなら、ちくちくやさんへ」
と、みんなが訪れるようになります。
破れたものだけではなく しょんぼりした気持ちまでそっとつくろってくれる――
そんな、やさしいふたりのお店は 今日も開店しています。
おしまい
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しあわせのりんご
税込価格|14,300JPY
サイズ|H8.2 x W9.5 x D5.8 cm
素材|木の粘土、アクリル絵の具
❮ 作家の言葉 ❯
しあわせのりんご
作 はんたゆう
小さな町のはずれに、おばあさんの古いおもちゃ屋さんがありました。
その店の棚の上には、いつも仲良く並んでいるぬいぐるみたちがいました。
やさしいくまのポッポ。
のんびり屋のぶちいぬトント。
ちょっぴり泣き虫の子犬マロ。
ちびっこぐまのミイ。
いつも静かなうさぎのピピ。
ある日、おばあさんが赤いりんごをみんなの前に置いて言いました。
「これは“しあわせのりんご”。みんなで食べると、もっと甘くなるんだよ。」
でも、その夜。
マロは小さな声で言いました。
「ぼく、ぜんぶ食べてみたいな……。」
みんなはびっくりしたけれど怒りません。
「今日はもう眠る時間だから、明日の朝食べればいいよ。」
みんなはうなづきました。
マロはりんごを抱えて眠りました。
けれど夜明けが近くなるほど、
“なんだか こころが半分になってしまう……”
そう思ったマロは 朝になるとそっとりんごをみんなの真ん中へ戻しました。
すると、 りんごは昨日よりつやつやしてとても大きく見えたのです。
みんなで少しずつ分け合って食べると、店の中まで甘い香りでいっぱいになりました。
「甘いね~。」
ミイが目をまるくします。
「みんなで分けると、しあわせって増えるんだね。」
クッキーも、歌も。
おしまい
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静かな森のバス停にて
税込価格|33,000JPY
サイズ|H24.5 x W24.5 x D5 cm
素材|木の粘土、アクリル絵の具 木材 合成樹脂
❮ 作家の言葉 ❯
静かな森のバス停にて 作はんたゆう
猫のミオとフレンチブルドッグのポポは、いつものバス停でバスを待っています。
いつも通りベンチに座った2人は一言もしゃべりません。
ミオは小さなスマホの画面を夢中でスクロールし、ポポは分厚い本に顔を埋めています。彼らにとって毎日の通学路は「ただ移動するだけの退屈な時間」であり、彼らの世界は手元にある数十センチの空間だけで完結していました。
ある朝、ポポの読んでいる本に「顔を上げてごらん」と書いてあったので、何気なく顔を上げました。
その瞬間、ポポの目に飛び込んできたのは、朝露にきらめくどこまでも緑豊かな丘、優しく揺れる小さな野花、そしてどこまでも高く広がる青い空でした。
毎日通っていたはずなのに、一度も「見て」いなかった、圧倒されるほど美しい自然の姿がそこにありました。
「おい、見てみろよ!」
その声にゆっくり顔を上げたミオも、その景色の美しさを見てスマホを膝に置きます。
耳を澄ませば、鳥のさえずりや、葉を揺らす風の音が心地よく響いていました。
「僕たち、こんなに綺麗な場所にいたんだね」
2人は顔を見合わせ、ずっと鮮やかでワクワクする世界が目の前に広がっていることに心から気づくのです。
手元の小さな世界から顔を上げた2人の学校生活は、この日から少しだけ、きらきらとした彩りに満ちたものへと変わっていくのでした。
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僕たちはコアラ海賊団
税込価格|33,000JPY
サイズ|H24.5 x W24.5 x D4.8 cm
素材|木の粘土、アクリル絵の具 木材 合成樹脂
❮ 作家の言葉 ❯
僕たちはコアラ海賊団 作 はんたゆう
ひまわり幼稚園では、最後のお遊戯会に向けて出し物を話し合っていました。
「劇、何にしたい?」という先生の問いかけに、タカシくんは「海賊になって冒険したい!」
サクラちゃんは」「わたし、うさぎさんのお話がいいな」と意見はバラバラです。
担任のミサト先生が「じゃあ、コアラ海賊団とうさぎのルナが、一緒に宝探しをするお話を作っちゃおうか!」と言ったので子どもたちの目が輝きます。
みんなでアイデアを出し合い、世界に一つだけの「コアラ海賊団の冒険」というお話作りが始まりましたが、みんなで一つのものを作るのは簡単ではありません。
お話がやっと出来上がって練習が始まると、「タカシくんの声が大きすぎて音楽が聞こえない!」「サクラちゃんが恥ずかしがって動かない!」と、あちこちでトラブルが起こります。
そんなある日、幼稚園にお母さんたちが集まりました。子どもたちの衣装を作るためです。
「うちの子、寝言でセリフ言ってたわ」「うちの子はナレーションなんだけどね、コツはいつもと違うすました声を出すことって言うのよ」などと、楽しくおしゃべりしながら夜遅くまでミシンを走らせました。
お遊戯会の前夜。子どもたちが帰ったあとの静かなホールで、ミサト先生と園長先生は夜遅くまで舞台セットを組み立てました。
子どもたちが一生懸命描いた背景をどうすれば一番きれいに見せられるか。劇のクライマックスで、どうすれば「黄金の宝」の輝きを表現できるか。
先生たちは、子どもたちの顔を思い出しながら、ライトの位置を何度も調整します。
そして迎えた本番当日、客席は超満員です。ブー、と開演のベルが鳴り終わると
子どもたちが声を合わせて大きな声で言います。「コアラ海賊団、出発進行!」
お母さんが作ってくれた衣装をなびかせ、先生たちが作ったライトの光を浴びて、子どもたちは舞台の上で、本物の海賊やうさぎになって生き生きと動きます。
舞台の奥からは、先生たちが仕掛けた「黄金の光」がキラキラと降り注ぎました。子どもたちのやり遂げた笑顔が、その光の中で眩しく輝きます。
客席からは、割れんばかりの拍手。
お父さん、お母さんたちの目からは、自然と涙がこぼれていました。
お遊戯会は大成功に終わり、その後、舞台の思い出にとみんなで作った『コアラ海賊団』の壁掛けは、永く幼稚園の玄関に飾られることになったのです。 おしまい
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足りないところへ
税込価格|33,000JPY
サイズ|H23.8 x W23.8 x D6.8 cm
素材|木の粘土、アクリル絵の具 木材
❮ 作家の言葉 ❯
足りないところへ 作 はんたゆう
2人はかつて、誰もが憧れるような愛に満ち溢れた国に住んでいました。
しかしある時、お金や物によって人々は互いに疑い、争い、愛の無い暗闇の中へと
落ちて行きました。
愛を失った国を救うために2人は1つの決断をしました。
それは、図書館の古い本に載っている、ハート形の気付きの種を集めて
国中に蒔くことでした。
旅に出ても簡単には気づきの種は見つかりませんでした。
時には険しい山を越え、広大な海を渡り魔物とも戦いました。
でも彼らは決して諦めませんでした。
そして遂に、気づきの種をたくさん集めることに成功しました。
愛の足りないところを探しては、急いで種を蒔きました。
気づきの種は瞬く間に芽を出し、美しい花を咲かせます。
野原が少しずつ明るくなって、みんなの心が穏やかになり、
再び愛が生まれ始めました。
愛はどんどん広がって、再び国中に満ち溢れました。
2人の気球は今日も、空の上からみんなのことを見守っているのです。
おしまい
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