[SANGO展] 参加作家紹介 002
2021年4月18日までピカレスクで開催中の「SANGO展」参加アーティストをご紹介いたします!
本記事を通じて、魅力あふれるアーティストと皆様の新たな出会いが生まれますと幸いです。
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◆目次
【参加アーティスト 004】sheeno
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【参加アーティスト 004】sheeno
作家の言葉:
均衡の取れた作品に触れた時に感じる緊張感、また心地よさを表現すべく色や形のバランスを探りながら描いています。
▽過去の作品
SANGO展 参加にあたってのコメント:
美大で建築デザインを学んだ後設計事務所に勤務。
その頃は時折水彩画を描いていたが人に見せるようなものではなかった。
結婚後2人の子供を出産してからは、実際の生活でも社会的にも「私」はほとんどの時間が「母」であった。「母」であることは「私」の一部分でしかないのに、自分には他に何もない気がしていた。
加えて結婚による改姓で軽い喪失感を覚えていた事もずっと引っかかっていた。
大袈裟かもしれないが名前は「私」のアイデンティティのひとつであり、それを失うことはこれまでの自分の一部が欠けてしまったように感じていたのである。
(新しい姓に不満があるわけではないことは補足しておく。)
故にこの時期は元々の「私」を認めて貰いたいという気持ちがどこかにあったように思う。
そんな時、友人夫婦の経営するカフェで行われている美術部に参加することになった。この美術部とは様々な分野の人々が集まって絵やその他制作を楽しむ活動の場であり、私もすぐに絵を描く楽しさを思い出した。またここでは友人を始め皆に旧姓で呼ばれる為、欠けたと感じていた部分を取り戻すような気持ちにもさせてくれた。
次第に時間があれば絵を描くようになり、色々な縁もあって作品を見ていただける機会も増えていった。そして作家名を考えた時、やはり旧姓から名付けることにした。
こうして絵を描くことは「私」の大事な世界となったのである。
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子供がいると、思いもよらない発見が多くある。
こんなに地面を見て歩くことはなかったし、こんなに身近なことに目を向ける機会もなかった。
ちいさな生き物を見つけては観察する。昨日も見たよね、などということは全く関係がない。
子供の世界は狭い範囲であっても深く、密度がとても濃い。
以前は何かモチーフがなければ絵を描くことがなかったのに、今は描きたい色やかたちが自分の中から自然と生まれてくる。もちろん全てが子供の影響ではないが、私の絵には彼らとの経験が様々に取り込まれている。「母」としてではなく「私」個人でいたいと思っていた場所は、子供がいるからこそ成立している部分も少なからずあるということに気づいた。
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作品は純粋に楽しんでいただけると嬉しい。
そしてこの話が同じような経験を持つ方々に届けばいいなと思う。
作家リンク:
https://www.instagram.com/anoimuray
sheeno のSANGO展出展作品はコチラ
https://picaresquejpn.com/sango_all_work_2021/#sheeno
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【参加アーティスト 005】tomo
作家の言葉:
ふと心にとまったことや心に居座ったこと、日常からこぼれ落ちる非日常をうまくつかまえて、作品という形にできたらいいなと思って制作をしています。
▽過去の作品
SANGO展 参加にあたってのコメント:
コロナ禍で様々なことが不自由な中、作品をご覧いただきましてありがとうございます。
どんなものを描きたいか、どんな色を使いたいか。「絵を描く」ということは、私にとって自分を見つけに行く時間です。娘が産まれる前は特に意識しませんでしたが、産まれてからは強くそう感じるようになりました。子どもが産まれてから暮らしがいろいろと変わりましたが、絵を描く作業をしていると、昔からの地続きの自分が存在しているんだなと感じて、安心したりもしています。作品をご覧いただいた方が何かしらの安らぎを感じていただければとても幸せです。
作家リンク:
https://pjs06.crayonsite.info/
tomo のSANGO展出展作品はコチラ
https://picaresquejpn.com/sango_all_work_2021/#tomo
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【参加アーティスト 006】畑温子
アーティストバイオグラフィ:
2011年名古屋芸術大学洋画コース卒業 大阪在住
作家の言葉:
油絵では、余白を多く残し、想像をかき立てるような作品制作をしている。またアクリル板を使った作品は、描画が宙に浮かんでいるような作品を制作している。
▽過去の作品
SANGO展 参加にあたってのコメント:
今回は素晴らしい企画にお招きいただきありがとうございます。妊娠出産子育ては辛いことも多く(その100倍嬉しいことも多く)、妊娠中に「子育ては大変だよ」と言われる度、私の作家としての人生はこれで終わるのだと悲観したりもしました。育児は確かに時間と用心を要します。毒性のある絵の具などは絶対に手の届かないところへしまい込んでしまわなくてはなりませんでした。しかし、産後は産後で、材料を工夫しながら、子どもが寝ている間に、細々ながらも作品制作はできるのだと、そして子どもが生まれたとしても私は私なのだと気づくことができました。作品を見て楽しんでいただけたら幸いです。
作家リンク:
http://hataatsuko.blog.shinobi.jp/
https://twitter.com/hataatsuko
https://www.instagram.com/atsuko_hata
畑温子 のSANGO展出展作品はコチラ
https://picaresquejpn.com/sango_all_work_2021/#HataAtsuko
最後までご高覧下さりありがとうございました!
SANGO展は、国際アートマーケットにおいて、女性アーティストが「産後」であることによりその評価が落ちてしまう傾向にあることから立ち上がりました。SANGO展を通じ「産後」 を、「珊瑚」のように、それを身に着ける者の彩りをより深く、輝きを一層強くするものとして再定義することが本展の開催目的の一つです。
本記事でご紹介差し上げた3名を含む12名のアーティストが産前、産後に制作したそれぞれの作品をぜひご高覧下さい。
本展は店頭、オンラインそれぞれにて開催いたします。
会場にお越しいただけない方へも、足を運ばずにはいられない方へも、幅広くお楽しみいただけましたら光栄です。出展作品は全て通販可能です。
◆「SANGO展」概要
会期
店頭 2021年3月16日(火)11:00 – 4月18日(日)18:00
オンライン 2021年3月15日(月)20:00 – 4月18日(日)24:00
*作品購入申し込みは店頭・オンライン、どちらも先着順で受け付けます
**通販の場合、作品一覧ページのフォーム経由での申し込みのみ受付(お電話での受付はいたしません)
***店頭での作品購入申し込み受付時点で既にオンラインからの購入申し込みが入っていた場合は、該当作品のご予約者様リストへ追加させていただきます
会場
Picaresque Art Gallery
住所 東京都渋谷区代々木4-54-7(Google Map)
◆出展作品一覧(全作品 通販可能)
https://picaresquejpn.com/sango_all_work_2021/