marieエッセイ「私の絵に登場する生き物たちについて」
私の作品のほとんどには、人物や動物などの「生き物」が登場します。
今回は、そんな生き物たちについてお話をさせていただきたいと思います。
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その前に1点お知らせがございます。
こちらのエッセイでかねてよりお知らせしておりました、新作100点展についてです。
私の100点展を2020年冬にピカレスクさんで開催予定でしたが、この度 開催時期を1年後の2021年冬に変更させていただくことになりました。
制作を進めていく中で、1点1点を納得のいく作品に仕上げてゆこうとした際、当初の想定よりもはるかに多くの時間を要することが判明したのがその大きな理由です。そうなるかもしれないことをふまえ、展示会期を設定できなかったことを深く反省しております。
また、最初に皆様へお知らせ差し上げた内容をこのタイミングで変更することへの葛藤が無かったと言えば嘘になりますが、それ以上に、皆様へは自身が良しとする作品をご高覧いただきたいという気持ちが勝り、今回の決断、お知らせをさせていただくことにいたしました。
楽しみにしてくださっていた皆様には大変申し訳ございませんが、よりよい作品になるよう一層精進して参りたいと思いますので、今後もご高覧いただけますと幸いです。
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それでは改めまして、私の絵に登場する生き物についてお話をさせていただきたいと思います。
以前私が書いた”模様について“のエッセイにて、
「私は絵を描くとき、絵に登場する人物や生き物をどこか自分に置き換えて描いている気がします。
自分の中の憧れや、置かれている状況など、
絵はその人が潜在的にもっているものを投影していると私は考えています。」
と書かせていただきました。
そんな私の絵に登場する生き物たちは、動物か人物どちらかだけの時もあれば、動物と人物のペアで描かれることもあります。
よく描く生き物は、ヒョウやライオンなどの猛獣系、フクロウやフラミンゴなどの鳥類系です。
それらの動物が見せる凛と佇む姿や優雅さ、繊細さや鋭さに、私自身が深い憧れを抱いているのかもしれません。
また、動物と人物を描く際は動物を擬人化し、2人の中に生まれるストーリーを考えながら描いています。観ていただける方に、生き物たちが織りなす物語を堪能していただけたら嬉しく思います。
先のお知らせの通り、2021年12月に会期が変更となった100点展に出展する新作2点をご紹介します。
1点目は、バレリーナ と白鳥の絵。
2点目は、フィレンツェの街並みの中、寄り添う女の子とヒョウの絵です。
異国の劇場で上映されている映画をドアの隙間から覗き込むように、それぞれの絵を楽しんでいただけたら幸いです。
今回は「私の絵に登場する生き物たちについて」お話しさせていただきました。
次回は、子どもを描く理由についてお話ししたいと思います。
ぜひまたご覧ください。