【作品ページVol.3】木人木譚 作品展「稀人(まれびと)」
◆ページ概要
木人木譚 作品展「稀人(まれびと)」出展作品を本ページでご紹介いたします。
遠方の方や会場に足をお運びになれない方も、ぜひお楽しみいただけますと幸いです。
木人木譚 作品展「稀人(まれびと)」
https://picaresquejpn.com/kobitokitan_exhibition_2025/
◆購入申し込み受付期間
-店頭
2025年12月3日(水) – 12月14日(日)
-オンライン
2025年12月10日(水) – 12月14日(日)
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赤を纏う
❮ 作家の言葉 ❯
彫刻木譚君を制作して以降、インドネシア、ポリネシア、ミクロネシア、アジア圏をテーマにしたシリーズが続いていきます。
青や赤を纏わせることで、毛の表現をこれまでとは違うアプローチにしたいと思い制作しました。
この作品の彫り方はとても気に入っていて、見つけられたときには深い達成感がありました。
「青を纏う」 は海のイメージ。
「赤を纏う」 は火のイメージ。
水と火、対の存在として制作しています。
特に 「赤を纏う」 では、毛の表現が上手く彫れたと感じています。
サイズ|H17 x W7 x D6 cm
素材|木 真鍮 顔料(無機/有機) 鈴
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ご先祖さま
❮ 作家の言葉 ❯
この作品も、とても気に入っています。
「青を纏う」、「赤を纏う」の民族たちよりももっと昔、彼らのご先祖さまをイメージして制作しました
仮面をつくるという行為には、
“何かになりたい”
“何かを模すことで、その力を得たい”
そんな思いがあるのではないか、そう想像しながら制作しています。
サイズ|H15 x W8 x D6 cm
素材|木 真鍮 顔料(無機/有機)
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勇敢な若者
❮ 作家の言葉 ❯
メインビジュアルの作品です。
今回の個展出展作品の制作を通じて追求してきた彫りの表現の集大成として作ろうと考え、制作しました。
本展で一番気に入っている作品です。
手に持っているものは武器ではありません。
しかし、あえて明確にもせず、何に使うものなのか想像が湧く余白を残した形にしています。
色の表現にもとても満足しています。
粉の顔料を5色ほど使って着彩し、緑や青など複数の色を混ぜて表現しました。
台座は、人の手によって精巧に整えられたものではなく、樹皮がついた荒々しい台座にしました。
サイズ|H21 x W8 x D8 cm
素材|木 真鍮 顔料(無機/有機) 柿渋 鈴
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碧海(へきかい)の守り神
❮ 作家の言葉 ❯
顔を覆うお面や漁具など、彫刻として表現したいと思ったものが時間をかけてようやく形となった、自分としては記念碑的な作品です。
(お面は封印されている為、碧海の守り神の素顔はお面の目の穴から垣間見ることしかできません。
古から現代まで、海の彼方を静かに見守っているのでしょう)
実はこの作品は、今回の出展作品の中でも最も初期に制作したものです。
本作では、「木の色を使う」という縛りを外して制作しました。
木材には青が存在しない。
だからこそ、自由に彫刻をするなら、これまで制作でずっと我慢してきた青色を思いきり使いたいと思ったのが出発点です。
塗装についても、これまではマットな質感が前提でしたが、今回は艶をたっぷり出した仕上げにしています。
また表面の模様については、自分にできる限り細かく彫ろうと、時間度外視で取り組み、複数の模様を織り交ぜて制作しました。
右足にはヘビのようなもの、左足には葉っぱが絡み、
腰回りには縄文の模様を入れています。
牛のお面や釣り道具、魚などは、感覚的に「この作品には要る」と感じて加えたパーツです。
完成後に作品を見た時、神様のような存在に見えたため、このタイトルにしました。
サイズ|H29 x W11 x D8 cm
素材|木 真鍮 紐 顔料(無機/有機) 柿渋
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櫂(かい)を取る
❮ 作家の言葉 ❯
海に出る前の青年をイメージして制作しました。
体や櫂(かい)に刻まれている模様には、先祖代々受け継がれてきた意味のある印があるのだろうと思っています。
制作中は、ずっと海・海洋民族・ポリネシアのイメージが頭の中にありました。
ハワイ、チリ、イースター島など、遠く離れた孤島へ、古代に舟を作って漕ぎ出していった人々。
「どうやって辿り着いたんだろう」と思いを馳せながら彫っていました。
その地理的な背景も踏まえて、肌を真っ黒に日焼けした表現にしています。そこも気に入っているポイントです。
また、狼からは “強さ” や “守護” のイメージを感じています。
その無意識の象徴性から、この青年の顔に狼の面影を選んだのかもしれません。
サイズ|H28 x W9 x D6 cm
素材|木 真鍮 紐 顔料(無機/有機) 柿渋
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聲(こえ)を聴く
❮ 作家の言葉 ❯
ヨーロッパの世界観を持つ女性をイメージして制作しました。
仮面にしているフェネックには、「聞こえない声を聞く」という大きな象徴性を持たせています。
そのイメージが連鎖して、このタイトルになりました。
サイズ|H24 x W8 x D8 cm
素材|木 紐 顔料(無機/有機)
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見えない贈り物
❮ 作家の言葉 ❯
ヨーロッパの春の草原にたたずむ少女をイメージして制作した作品です。
手には何も持っていませんが、“物を渡す”のではなく、想いを渡している。
思いやりそのものを贈っている、というイメージです。
普段の作品とは一線を画す、可愛らしい雰囲気の作品になったと思います。
サイズ|H22 x W8 x D8 cm
素材|木 紐 顔料(無機/有機) 柿渋
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勇敢な獣
❮ 作家の言葉 ❯
当初は火を司る獣というコンセプトで制作していて身体の色も赤色だったのですが、納得した彩色ができず、その後「勇敢な若者」の父親という立ち位置の作品となりました。
手に持っているのは炎。
火を司る獣というコンセプトで制作しました。
お面の表情は、炎の中から吠える獣のイメージで制作しています。
【聲(こえ)を聴く】、【見えない贈り物】と対照的に、
本作では 男性性 を全面に出しています。
自分自身が男性として生まれたこともあり、
感覚的に理解できる気分を、より的確に表現できたのかなと思っています。
サイズ|H24 x W9 x D9 cm
素材|木 真鍮 顔料(無機/有機) 柿渋 鈴
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地母神と大地神
❮ 作家の言葉 ❯
古代の 地母神・大地神 をテーマに制作した作品です。
大地神は土地を守る神。
角にも表れているような、威厳ある強さを持ち、地母神を守護する存在です。
地母神は土の神であり、母なる存在として植物を生み出します。
手に抱えているのは作物です。
植物たちと交信するための造作として、大きな耳をつけました。
また うさぎが “多産の象徴” であることから、長い耳という表現にもつながっています。
そして、幸せを運ぶ青い鳥が神々に寄り添っています。
サイズ|H11 x W14 x D6 cm
素材|木 真鍮 顔料(無機/有機)
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式を失くした道具
❮ 作家の言葉 ❯
アフリカの民具をオマージュして制作した作品です。
民族的なものに興味を持ち、アフリカについて調べていた際に見つけた、19世紀に制作された民具が原点になっています。
正確にはタイにも同様のものが存在していたようですが、今回の着想源になったのはアフリカのスタイルの民具です。
資料によれば、その民具は糸を紡ぐ器具の一部とのことでした。
しかし、使う理由や使い方など詳細はどれだけ調べても分からず、本来の姿が謎に包まれているという点に強く惹かれました。
そのため本作では、その“謎の使い方”を 【式】 として解釈して作品化しています。
民具の上部に木人木譚君を乗せたり、皿の上に回転するパーツを取り付けることで、当時そこに漂っていたであろう 神聖な空気感 をオマージュしたいという意図を込めています。
その使い方を作品を見た人が各々の感性で式を編み出してくれれば嬉しく思います。
サイズ|H18 x W7 x D4 cm
素材|木 真鍮 顔料(無機/有機) 柿渋
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