marieエッセイ「子どもを描く理由」
みなさま、こんにちは。
marieです。
前回のエッセイは、 「私の絵に登場する生き物たちについて」 というテーマで書かせていただきました。
今回は、 私が「子どもを描く理由」 についてお話しいたします。
私の絵にはよく子供が登場します。
年齢は10代半ばくらい、思春期の子供たちが多いような気がします。
今回、エッセイを書かせていただく際に改めて考えてみた、私が子供を描く理由を記させていただきたいと思います。
みなさまは、ご自身が10代だった頃のことを覚えていますか?
不思議と20代の頃よりも、10代の頃の方が感覚としてどこか鮮明に覚えているような気がします。
それは、私にとって(もしかしたらみなさまにとっても)10代の頃は楽しいことだけではない、どこか不安や不自由さ、または移ろいゆく環境の変化などがあり、それ故に今よりも濃い日々を送っていたからかもしれません。
ちなみに思春期と調べると、“心身ともに子供から大人に変化する時期”という記述が出てきました。
年齢で言うとだいたい10歳から18歳くらいまで。
自我が生まれ、自分らしさを見つける時期で、“嵐の時期”とも言われているとか。
確かに自分自身に置き換えても、激しい反抗期はなかったのですが、ささいなことに傷付いたり、考えなくてもよいことを考えすぎていたり、言わば自意識過剰の塊だったように思います。
そんな中で、大人になると消えてしまうような純真さや、繊細ながらまっすぐ突き進むような一途な姿に、大人になった今、一種の憧れのような感覚を抱いているのかもしれません。
私はそんな、無意識の信念が芽生え始める尊い時期の子供達と、大人になった自分とをどこか重ね合わせながら、そこからあふれだす感覚を絵にしているのだと思います。
2021年冬にピカレスクにて開催予定の100枚展に出展予定の完成作品2枚をご紹介したいと思います。
1点目は、フクロウと女の子の作品です。
背景左側はドイツにあるエルツ城をモデルに描きました。
本作は、先日ピカレスクオーナー松岡さんとの合同ライブ配信にて、オンラインライブペインティングをさせていただいた際に描いた作品を、もう一度100枚展用に描きなおしたものです。
大きな翼で女の子を優しく包み込むフクロウと、真っ直ぐな眼差しで遠くを見つめる女の子をイメージして描きました。
そして2点目は女の子とライオンの絵です。
この絵は、ギリシャのサントリー二島というエーゲ海に浮かぶ島を舞台にした作品です。
この島は、世界一夕日が綺麗に見えると言われていて、私も長年憧れを抱く島です。
エーゲ海を見渡せる高台で、いつものように遠くの夕日を眺めている2人の様子を描きました。
この作品は、ピカレスク主催の特別ライブ配信企画にて売約となったため、100枚展ではお見せすることはできないのですが、大好きなサントリー二島の風景はまたいつか描ければと思っていますので、その時はエッセイをお読みのみなさまにもぜひご覧いただける機会を設けられればと思っています。
そして、ライブ配信をご視聴くださったみなさまへは、この場を借りて深くお礼申し上げます。ご視聴くださっただけでなく、たくさんのあたたかなコメントをありがとうございました。今後の制作活動の大きな励みとさせていただきます。
今もなお、世の中が大変な時期ではありますが、少しでも絵を楽しんでいただくひと時を通じて癒しをお届けできればと思い日々制作をしております。
みなさまもどうぞお身体を大事に、日々をお過ごしください。
marie
▷marie プロフィール https://picaresquejpn.com/artist/marie/
▷marie 作品一覧 https://picaresquejpn.com/work/?artist_id=7342
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※わたくしごとですが、2019年の増税の際、雑貨の価格変更をしておらず、このタイミングで価格変更をさせていただく事になりました。
申し訳ございませんが、ご了承いただければ幸いです。
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